top of page

別に隠しているわけではないのですが、このページは探さなければ見つかるものでもありますまい。

よって現在このページをご覧になっているということは、本書にある程度興味を持って下さっている方であると推察します。

​ここでは、ネタバレにならない範囲で本書の世界観や諸設定、登場キャラクタの人物像について触れたいと思います。

まず、最も扱いやすいキャラクタである東風谷早苗と犬走椛について。

東風谷早苗は通常兵器と比較可能な上限です。戦艦やイージス艦、原子力発電所の隔壁やICBMのサイロと比肩される

その防御能力は、エアー・バッグと呼ばれる大気の壁によるものです。別名を躯動装甲(環境依存文字なのでこう書く)。

早苗の肺を経由した大気を操り、防壁とする技術で、元ネタは言うまでも無く上遠野浩平の戦車人間です。

早苗は実の所、霊夢や魔理沙とは違い純然たるMPLSで、その能力は奇跡以外で説明が付きません。

普通に暮らしていながらも、早苗は先進国の主力戦車と同等の防御力に守られています。

しかしながら、実力としては工業技術の娘である霊夢や魔理沙とは比較になりません。

レイマリの実力は最早通常兵器と比較することができません。核戦力とならば比較できますが、それでも

放たれる一撃一撃が「戦略核弾頭が十の十数乗個」の威力を持っているとか、そういうレベルになります。

パワーインフレってレベルじゃねえぞ!

もしレイマリが本気で喧嘩をしたら太陽系が消し飛びます。地球はその破壊の誤差にしかなりません。

とはいえ、ならば、彼女たちを殺すのは不可能なのかと言えば、そんなことはありません。

ただ一発の拳銃弾、ただ一発のライフル弾ですべては事足ります。

犬走椛の話をしましょう。彼女は若いながらも老練な白狼天狗です。

狙撃するシーンが多いですが、彼女が使っているのはコルトコマンドーでないほうのAR15で、

狙撃銃ではなくただの突撃銃です。ただ、マークスマンライフルと呼ぶにふさわしい改造はされています。

椛もまた、根っこは歩兵です……とはいえ、彼女は士官であり、将校であり、少佐であるので、

歩兵というのも正しくはありませんが。もともと、狙撃というのは人間の営みです。

白狼天狗である椛の領分ではありません。というか、幻想郷に住む少女たちには、狙撃と正反対のことをする、

という意味で弾幕を扱うようになったという側面もあります。人間と同じことをして、

人間と同じ武器を使ったところで、彼女たちに未来はありませんから。

椛は生まれも定かでない白狼天狗で、肉親のない彼女が身を寄せる場所は陸軍しかありませんでした。

歩兵として訓練を受け、頭角を表し、連隊内でさらなる教育課程を修了し、士官となりました。

その後は補助金を得て大学に進み、二年目に戦争……博麗トライアルが勃発。少佐として戦地に赴き、

そこで伴侶となる射命丸文に出会います。戦後、軍を辞めた文はルポライターとなり、椛は解体される

軍に残り、その任を解かれます。その後は山岳レンジャーでたまに現金収入を得つつ

大学生活を送り、その間、混乱期に会った妖怪の山でテロリストとしても活動します。

しかし就職を期に落ち着いて、文とも同棲をはじめ、比較的穏やかな状況になったのが現在です。

博麗トライアルや、これに伴う戦争については、周辺情報を小出しにしていますが、

全容を掴んでいる方は掴んでいるかと思います。元々は6年くらい前に書いた長編の基礎になった設定ですが、

7年ほど前に書き始めた「幻想境事件」(誤字に非ず)がこの博麗トライアルを扱った話です。

もっとも、話が膨らみすぎて、書くとしたら自分の生命が危ういか、東方から離れるときになるでしょうが。

逆に言えばこれを書くまでは東方を続けるということでもあります。

物部布都を巡るあれこれについては「尸解嬢事件」で詳しく描く予定です。しかしこの

「尸解嬢事件」自体が、イスラミックステイトISが現れる前に構想されていた物なので、ずいぶんと

とりまく現状が変わってしまいました。

当面は、来年に迫った儚月抄10周年に向け、「無職姫事件」に専念したいと思っています。

米軍についても少し触れましょうか。

合衆国空軍は今世紀に入ってからゲイトを通じた銀河内の有人惑星探査を始めており、その成果として

プロメテウス級航宙巡洋艦をはじめとする、様々な技術革新とその兵器転用を成し遂げ、早苗を上回る

軍事力を有するに至っています。

主力艦である航宙巡洋艦それ自体は、通常兵器を超越した存在ではありますが早苗といい勝負ができる程度でしょう。

合衆国のほか、中国・ロシアも同型の艦を保有しているくらいです。

しかし、二番艦ダイダロスのようにZPMを装備した艦となれば話は別です。

いま時点の早苗では恐らく勝てません。成長により補える範囲ではあるでしょうが。

なんだか取り留めのない話に終始してしまいました。

最後に。

このページは隠しページではありますが、べつに隠しているわけではないと最初に書きました。

よってこのページを見つけたと拡散することは止めはしません。

​見て面白いもんでもないと思うがね。

bottom of page